人と同じように犬にも関節炎があります。年齢に関係なく発症しますが高齢になるほど多くなります。
 打撲や外傷による関節炎もありますが遺伝的に関節炎を起こしやすい堅犬種もあります。ダックスフント、コーギー、レトリバー、シーズーなどがそうです。
 関節の軟骨に異常が起きて関節を自由に動かすことができなくなります。かなりの痛みを伴うと思われますが、痛みの現れ方が様々です。
 悲鳴をあげて痛がったりすることもありますが、急におとなしくなってしまう場合の方が多いようです。

脚を引きずったり、起き上がることが苦痛、ジャンプが出来なくなったなどはわかりやすい症状です。
なんとなく元気がない、以前のように遊ばない、動作がにぶくなったなどの症状も関節炎の場合があります。
鎮痛剤、炎症剤を用いて治療しますが完治は難しいのが関節炎です。
突然の激しい運動は関節炎の原因になります。体力に合わせた無理のない運動にしましょう。
日常的に関節に負担をかける最大の原因は肥満です。生活習慣病にならないためにも肥満大敵です。くれぐれも注意してください。


  飼い主さんが「散歩を嫌がるようになった」とか「段差や階段を避けるようになった」など、行動の変化についてのお話になると、最後には必ず、「年をとったからしょうがないね〜」と落ち着いてしまいます。でもひょっとしたら関節炎のサインかもしれません。お宅のワンちゃんは大丈夫ですか?
 この病気を防ぐにはフードの栄養バランスがとても重要です。関節炎は高齢期に限らず、育ち盛りの時のワンちゃんの食べ物が最も影響します。大好きなお肉類やおやつだけでは丈夫な骨を作ることが出来ませんし、肥満への近道を歩んでしまいます。また、骨の成長を気にしてカルシウムを加える方もいますが、ドッグフードには十分な量が含まれていますので逆に過剰になってしまい、骨の成長を妨げることもあります。そのことがこの病気の引き金にもなってしまいます。ワンちゃんの年齢にあったフードをワンちゃんの適正体重を維持する量で与えてください。
 最近では人のサプリメントでよく耳にする軟骨の成分「コンドロイチン硫酸」や「グルコサミン」などが含まれている犬種フードも開発されています。また、無理な運動は関節炎の進行を早めてしまいます。
 いつまでも仲良く一緒に散歩が出来るよう、少しでも行動に変化が見られたら、病院へご相談くださいね。





暑い日が続きます。ワンちゃん・ネコちゃんの熱中症に気をつけましょう。
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車内にワンちゃん・ネコちゃんを残さない
 炎天下の車内は予想以上に温度が高くなります。
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閉めきった部屋は危険です
 車内と同様、室温が高くなります。涼しい場所を用意したりエアコンを使うなどしましょう。
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炎天下にワンちゃん・ネコちゃんを出さない
 日陰のある涼しい場所を選びましょう。
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お散歩は早朝や温度の下がった夜にしましょう
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日中、炎天下のアスファルトの上はとても熱く、照り返しも強いので避けましょう